これからうさぎを飼育しようとしている方に、うさぎ飼育で苦労することやウサギを飼うデメリットをご紹介します。
大切な命を預かるわけですから、デメリットをしっかり知った上でうさぎを飼いましょうね。
うさぎ飼育で大変なポイント
うさぎは一人暮らしでも飼えると言われているペットですが、動物を飼う以上、大変なお世話もあります。うさぎを飼っている私が選ぶ5つの大変なポイントを紹介します!
爪や毛の手入れ
うさぎも人間と同じで爪が伸びてきます。個体によって差はありますが2~3ヶ月に1回は爪切りをする必要があります。爪切りをしなければ伸び続けてしまい、根元から爪が折れ出血するという事故が起こる可能性があります。
うさぎの爪には血管が通っており、透けて見える爪の子と黒い爪の子とがいるので、自宅でのカットが難しく動物病院に定期的に連れて行ってあげる必要のある子もいます。そのため受診料が定期的にかかってきます。爪切りを自宅でする際には、誤って血管まで切ってしまい出血する可能性や、爪切りが嫌で暴れた際に骨が折れてしまう可能性もあります。
爪切り自体は必要ですが、自分でするとなると難しく大変です。
また、うさぎには換毛期が春と秋に訪れます。大量に毛が抜け始める期間です。うさぎ自身もお手入れをしてくれますが、毛繕いをした時に口の中に毛が入りこんでしまい毛玉が腸に詰まってしまう腸閉塞を起こす可能性が高い期間です。そのため、飼い主が毎日ブラッシングをしてあげる必要があります。
腸閉塞になった場合、最悪亡くなり、手術が必要となる可能性があります。日々糞の量や形をチェックしながらブラッシングをしてあげましょう。
糞(ふん)のお掃除
うさぎはトイレを覚えてくれるペットと言われていますが、こちらも個体差があります。部屋での散歩中にゲージ外でしてしまうこともありますし、逆にトイレにちゃんと戻って糞尿をできる子もいます。
うさぎ用のトイレシーツを使用することが多いですが、1日に1回は交換してあげないと糞が積み重なり不衛生になります。トイレを覚えてくれない子は特に掃除を頻回にする必要があるので大変です。犬のように怒ることでしつけはできず、逆に信頼関係を壊す原因にもなるため、自分の匂いのついたものをトイレに入れてあげるなど安心して排泄できる環境を作ってあげましょう。
ウサギさんは牧草を散らかす
うさぎにはペレット以外にたっぷりの牧草を餌として与える必要があります。
うさぎも人間のように、牧草のなかでも「この部分が食べたい!」というこだわりがあるようで、掻き分け掻き分け食べたい部分を探していることが多いです。そのため、周囲に牧草が散らかるほか、ゲージ内も牧草だらけになります。
ゲージ全体の掃除となると、割と手間がかかるのも大変なポイントです。
マーキング(おしっこ)
私の飼っているうさぎは自分のトイレでないと排泄できない子ですが、部屋の中で散歩をさせた時点で自分のテリトリーとなりマーキングをする子もいます。床へのマーキングであれば拭き取って消臭すれば良いですが、ソファーなどの布製品にされた場合、洗濯できず泣く泣く捨てることにも…。
うさぎが散歩できる範囲を予め決めておくことで予防はできます。
温度調節が大変
うさぎなど小動物は体温調節がとても下手です。
汗をかくこともできないため快適な空間を人間側が提供する必要があります。そのため、気候が安定している春と秋以外はエアコンを24時間フル稼働する必要があります。間違っても夏に扇風機だけをつけてお留守番させることはしないでください。熱中症で最悪亡くなってしまいます。
室温を一定に保ってあげるためにも、エアコンをフル稼働した時の電気代が支払えるかまで考える必要があります。
大変だけどウサギはおすすめ
うさぎに限らず動物をペットとしてお迎えして、お世話をするのは大変です。若い間は元気で手のかからない子だったとしても、人間のように老い介護が必要になることもあります。それは、犬でも猫でも同じです。
ペットとしてみるとうさぎは飼いやすい部類に入ります。なぜ飼いやすいのかを紹介していきます。
お散歩不要
うさぎは基本的に外での散歩は不要です。犬であれば毎日散歩させてあげないと運動不足やストレスの蓄積の原因になります。うさぎの足には肉球がないため、散歩中に足を傷つけてしまう可能性や誤って食べてはいけない雑草を食べてしまったりなど危険がたくさんです。
個体によっては散歩自体があまり好きではない子もいるので、ゲージの中で少し動いているくらいが合っている子もいます。運動不足を心配するのであれば、部屋を散歩させるだけで十分なので、自分が家にいる時に散歩をさせてあげると良いです。無理やり抱っこして外に出すのはストレスでしかないので、うさぎの気持ちを優先してあげてください。
鳴かないので静か
うさぎは声帯がないので鳴くことがありません。近所迷惑になるということがないので安心です。
「鳴かないと感情表現が少なくて可愛くない。」と思う方もいるでしょうが声が出なくても表情や動きである程度の感情は読み取ることができます。無言で訴えてくる感じも可愛くて愛おしいですよ。
ワクチンなどの注射の必要なし
日本ではうさぎの感染症などが起こっていないため、予防接種は不要と言われています。予防接種自体は不要ですが、年に一回は最低でも動物病院へ連れて行ってあげて、健康診断を受けるようにしましょう。頻回の外出はストレスになるので、必要な時にだけ快適な状態(自家用車やタクシー)で連れて行ってあげましょう。
糞のお掃除が楽
うさぎの糞は1cm大くらいのコロコロした糞で、匂いはほとんどありません。盲腸糞という栄養分のたくさん詰まった糞は少し匂いはありますが、ほとんどはうさぎ自身が自分の栄養摂取のために直接食糞しています。トイレを覚えてくれた子であれば、トイレの掃除のみをすれば良いだけなので匂いの点でも取り扱いの点でも楽です。
まとめ
うさぎは基本的に餌代もあまりかからず、ペレットと十分な牧草、水分をあげていれば十分です。爪切りやブラッシングは必要なものの、それ以上に私たちにたくさん癒しを与えてくれる大切な家族となります。
大切な自分の親の介護、子どもの世話は進んで行えますよね。
それと同じで、うさぎも大切な家族です。どんなお世話でも面倒くさがらず丁寧に接してあげていれば、うさぎの方からも信頼してもらえます。「ペットを飼ってみたいけどどの動物にしよう…。」と悩んでいる方は、ぜひうさぎをお迎えの候補に入れてあげてください。